ナチュラル精製独特の深いコクと果実の甘味

赤ワインやベリー酒のなどのアルコールテイスト



エチオピアの優良産地イルガチェフェから芳醇な香りと濃縮した果実の甘味を感じるコーヒーが入荷致しました！

ナチュラル精製の特徴が良く分かるコーヒーです。



赤いコーヒーチェリーのまま乾燥させるナチュラル精製



精製により変わる香味

コーヒーはコーヒーチェリーという赤や黄色の果実の種を焙煎したものです。
このコーヒーチェリーから果肉を剥がし生豆にする方法を「精製」と言います。

精製は大きく分けると「ウォッシュト」と「ナチュラル」の2通りあります。

【ウォッシュト】
摘み取ったコーヒーチェリーを水槽に入れ、チェリー以外の混入物を取り除いた後、果肉を剥がしぬめりを取り除いてから洗浄し、乾燥させます。この後に脱穀と言い、お米でいうところのモミを剥がす作業をして初めて「生豆」になります。
それぞれの工程で異物や欠点豆の除去がされるため、豆面が綺麗なのが特徴です。


【ナチュラル】
摘み取ったコーヒーチェリーをそのまま天日乾燥し、その後果肉を剥がし脱穀をして「生豆」にします。
昔から行われているシンプルな工程ですが、果肉がついた状態で乾燥させるため、上手に出来ればとても素晴らしい甘みのあるコーヒーに仕上がります。しかしとても熟練した技が必要です。


同じ地域で収穫されたコーヒーチェリーでも、精製の違いにより香味は大きく変わります。



手摘み作業


周辺の農家が、枝を手で繰り寄せ赤い実だけを選んで収穫していきます。




摘み取ったコーヒーチェリーは、大きさによってチェリーの選別が行われ、ウォッシングステーションに持ち込まれます。



ナチュラル精製



ウォッシングステーションに持ち込まれたコーヒーチェリーはアフリカンベッドで20日程度乾燥させます。乾燥中も手選別を施し、品質に影響を与える欠点豆は取り除かれます。

その後、脱穀や異物取り除き、生豆に仕上げていきます。



香味

エチオピアの優良産地イルガチェフェから芳醇な香りと濃縮した果実の甘味を感じるコーヒーが入荷致しました！


レーズン、プルーン、ドライフルーツ等、濃縮した独特な果実の甘味と芳醇な香りがあります。


深いローストでは赤ワインやベリー酒のなど独特なアルコールテイストが感じられ、より深いコクと豊かな香りを感じます！


ここ数年、ナチュラル精製（コーヒーチェリーを果肉のまま乾燥させる）のコーヒーが多く見受けられます。


生産国や生産地によって印象が大きく変わり、独特な風味から繊細でソフトなニュアンスまで様々です。


また他のコーヒーと比べて香味の違いが分かりやすく、日本はもちろん世界中で需要があります。


昔、当店で（10年ぐらい前？）取り扱ったエチオピアのミスティバレーは衝撃的でナチュラルの概念を覆しました。


今でもお客様に聞かれることがあります。


その辺りから徐々に品質向上と人気が高まった印象があります。


今では多くの国や地域のナチュラルコーヒーが飲めるようになりました。


今回のコーヒーはナチュラル精製独特の深いコクと果実の甘味が感じられ､この精製の特徴が良く分かるコーヒーです。


その独特な風味は好みに分かれるところですが、是非お試しになって下さい。




(今回はシティローストとフレンチローストをご用意致しました）

皆が知ってる「モカコーヒー」、でもその産地は


コーヒーの産地として「エチオピア」と言ってもピンと来ない方もいるかも知れません。
しかし、「モカ」と言えば誰しもが聞き覚えのある名前じゃないでしょうか。


エチオピア産のコーヒーは、「モカ港」を経由して世界中に広まった事から、日本では「モカ」の愛称で親しまれています。
また、イエメン産の豆も、同様に「モカ港」から輸出された事から「モカ」の愛称で親しまれています。


実は、「エチオピア」も「イエメン」も日本では「モカ」と呼ばれているのです。
ちなみに、「モカマタリ」と言うコーヒーは「イエメン産のコーヒー」の事を指します。


きりぎりすでは、商品名を愛称の「モカ」ではなく、正式名称の「エチオピア」、「イエメン」で販売しています。

■イルガチェフェ　ウォルカ

【生産地区】：南部諸民族州ゲデオゾーン ゲデブウォレダ

【生産者】：ウォルカウォッシングステーション周辺の農家

【品種】：在来品種

【収穫】：各農家手作業によるセレクトピッキング

【精製】：ナチュラル

【乾燥】：選別されたチェリーをアフリカンベッドで乾燥。20日程度

【梱包】：グレインパック